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黄金の鳥
ここのところ、背中が金色に輝く大きな鳥が、川原の露天風呂に入られているお客様に目撃されています。

何人ものお客様が見ており、その美しさと迫力に魅了されておられました。

目撃談としてましては、「トビくらいの大きさ」「トビよりも大きくて、鷹か鷲のような見た目」と言われるお客様が多く、また、「光の加減か背中が金色に輝いていた」「背中が黄色っぽかった」というお話が幾度となく報告されました。

数年前にも、二メートルくらいある大きな鳥が川原の露天風呂の目の前の木に飛んできて止まったという目撃談が連日のようにお客様より報告されたことがありました。

そのときは、日本自然保護協会の知人に連絡して確認をとったところ、「狭い谷の底をイヌワシが飛ぶことはありえないので、熊鷹かなにかの猛禽類でしょう。近くで見て、驚いて大きく感じたんじゃないかな。まあ、イヌワシが谷底を縫うように飛んでたら、イヌワシの新しい生態として大発見になりますよ」とのことでした。



そして、
数日前、
フロント前の囲炉裏場で、
お客様と大女将が、
黄金の鳥の話をしていたと思いましたら、
「来月までに調べておきますから、楽しみにしていてください」
と大女将が大きなことを言い出しました。

嫌な予感がしました。
そしたら、フロントでその話を聞いていた主人のところに、
大女将が当然のようにやってきて

「来月、もう一度、お客様がお泊りに来てくれるから、それまでに必ず、黄金の鳥の正体を調べておいてね」
と当たり前のように丸投げされてしまいました。

写真もなく、見たこともない鳥の正体を、来月までに調べなければいけなくなってしまい、そのことを連泊されていたお客様に愚痴ったところ、お客様が主人を不憫がり、黄金の鳥と思われる鳥の写真を二日連続で撮ってきてくださいました。



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イヌワシの幼鳥です。

一日目は、駒の湯山荘の第二駐車場で、木の上に止まっている写真でした。
二日目は、駒の湯より徒歩、数分のところにある銀の道の上り口にて、上空を旋回しているイヌワシの幼鳥を写真に収められました。



イヌワシは、ゴールデンイーグルと呼ばれますので直訳すると「黄金の鷲」です。

専門家の話では、谷の底を縫うように飛ぶことはないようですが、今現在、駒の湯周辺をウロウロしている大きな鳥が何羽もいるとも思えませんので、きっとこのイヌワシに違いないと主人は確信し、重大な任務を終え(お客様がしてくださったのですが)ほっとしております。


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by komanoyu | 2012-09-28 09:43 | 日記
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