カテゴリ:鉱物( 32 )
夏も終わり 宝石教室
忘れた頃に、ひっそり始まる駒の湯宝石教室。




かつて、全国宝石学協会というところで、顕微鏡や屈折計と格闘していた冬もあったのですが、このところ、本業に必死で、生徒さんや興味をもったお客様に後押しされないと、なかなか鑑別機器とも触れ合わなくなってしまいました。

なので、ときどき興味を示していただくお客様がいると、かちっとスイッチが入って楽しくなります。



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涼しくなってくると、宝石教室の居心地もよくなります。



昨年に続き、教室の秋となると良いのですが。。。
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by komanoyu | 2013-09-05 08:19 | 鉱物
温泉宝石
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日本の温泉によって、創造された宝石。
オパール。
遊色効果は認められませんので、プレシャスではなく、コモンオパールになると思います。

まさしく、ウォーターオパール。。。あまりに主人が欲しがるので、専門の学者さんが採取しに行かないか心配しておりました。

立ち入り禁止の危険な温泉地に行かなければ、このオパールはないそうです。危険な山は苦手なので、行きません。
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by komanoyu | 2012-12-03 23:59 | 鉱物
駒の湯山荘と共に
駒の湯山荘の片隅で、ひっそりと始めた宝石教室。


ご宿泊のお客様、地元のお客様が生徒さんとして参加してくださいました。


宿のお仕事がひと段落した夜8時くらいから、だいたい1時間の教室となることが多かったです。


最後の授業では、生徒さんたちが鑑別練習用紙をすべて埋めることができ、主人も少し感動と言いますか、嬉しかったです。


教室は、宿と共に冬期休暇に入ります。

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by komanoyu | 2012-11-16 21:19 | 鉱物
宝石学のご両親
昔々(1904年明治37年)、フランス人のベルヌイさんが、ルビーの手作りに成功しました。


合成(偽物)ルビーの誕生です。


ヨーロッパは、合成ルビーで溢れ返り、それまで貴重だったルビーの価格が暴落するほどの事件でした。


そして、

ベルヌイさんの大発明とほぼ時を同じくして、

1903年明治36年、日本の有名人、御木本幸吉さんがまん丸な真珠の養殖に成功します。

こちらも、非常に希少で高価だった真珠が、どんどん養殖され、ぞくぞくとヨーロッパにもたらされました。


さて、当時、お金持ちだったイギリスの人たちが、せっかく集めた宝石の価値がどんどんなくなっていくことに焦りました。
そして、天然の宝石か、合成や養殖で作られた宝石か、見分ける方法を作ろうということになりまして、生まれたのが、宝石学という鑑定や鑑別の技術でした。


なにを言いたいのかといいますと、宝石学のお父さんお母さんは、合成ルビーと養殖真珠だったのです。


合成ルビーも、養殖真珠も、次々に新しい技術が生まれ、どんどん天然っぽい物が作り出されました。その度に宝石学も、その新しい手作り宝石を見破る方法を見つけてきました。今もイタチゴッコは続いています。



今も昔も、ルビーと真珠は、宝石学の基本のような気が主人はしております。

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こちらは、ハート型の核をマベ貝に入れて養殖されたマベ真珠です。

マベ・パールは、未だ半円真珠(まん丸はできない)しか作ることができません。

けれど、この幻想的な、色っぽい、雰囲気の真珠は、マベ貝だけの特別な美しさで、とても人気のある真珠です。

マベ・パールのハート型も有名ですが、基本は丸い形のマベ真珠が一般的です。

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ハート型の真珠では、淡水真珠でハートの核を入れ養殖する場合もありますが、妖艶さでは、マベ真珠にはかないません。(淡水真珠は、可愛い感じ)


淡水真珠をカットをして、ハートの形にする場合は、真珠を半分以上、削らなければいけなくなりますし、手間を考えると、やはり核をハートにした方がいいみたいです。
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by komanoyu | 2012-11-16 21:18 | 鉱物
レーザーでトモグラフィ
前回、レーザートモグラフィという鑑別機器の紹介を少しだけしましたが、その続編です。

一切、お金をかけずに、レーザーの光を平面状に伸ばし、点状のレーザーよりも、立体的にトモグラフィをとってみようとしてみました。

使用するものは、駒の湯の帳場(フロント)にありました半透明のキャップと、おみやげのキャンドルです。
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赤色と青色のレーザーでも、同じようにキャップやキャンドルの瓶の端っこにレーザーを照射すると、線状のレーザーができあがります。

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半透明のキャップも、キャンドルも使い勝手は、ほとんど変わりません。
あっちにこっちに、角度や位置を気にしなければいけないので、実用的ではありませんでした。
アクリルの棒で、ちゃんとした線状のレーザーのレンズが簡単に作れるみたいですので、もし、実用化するときは、アクリルの棒を買ってきます。

佐渡のおみやげのガラス玉です。
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肉眼でもよく見えますが、レーザーの光を受け、佐渡の文字が眩しいです。

透明には、やっぱり緑色の光の方がよく見えるような気がします。
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by komanoyu | 2012-10-23 10:42 | 鉱物
真珠の鑑別 その2
「真珠の鑑別その2」と言いましても、処理真珠の鑑別や、天然真珠と養殖真珠の鑑別などと掘り下げませんで、主人らしく脱線します。


前回、「真珠の鑑別」で、もっとも重要な検査として紹介させていただいた、顕微鏡による拡大検査。

顕微鏡で見ると真珠の表面に、指紋状、うずまき状、等高線状のいずれかの模様として確認できます。

現在、どのような精巧な模造真珠でも、真珠の表面にある模様を再現した模造品は存在していません。(巻貝 コンクパールの火炎模様は模造されています)

ですので、真珠の表面を顕微鏡で見て、指紋のような模様(指紋より遥かにミクロですが)などが見えたら、それは本物(模造ではないという意味で)の真珠の証拠となります。



そして、今回、変り種として紹介させていただくのは、カットされた真珠です。

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海水真珠は「核」という丸いビーズのようなものを真珠貝の中に入れ、表面のみを美しい真珠層でコーティングさせます。

海水真珠の代表格であるアコヤ真珠の場合は、アコヤ貝に手術をしてから1年~2年で真珠ができあがります。


それに比べ、淡水真珠でもっとも高級とされるイケチョウガイの場合は、核を入れず、3年~5年をかけて芯から貝に作らせることが珍しくありません。
(淡水真珠でも、核を入れることもあります)


ですので、核の入っていない淡水真珠の表面を削って、よりキラキラした真珠を作ることも可能です。

では、本題です。

カットされた真珠は、当然、真珠の表面の模様が綺麗に削り取られてしまいます。

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主人の持っているサンプル(写真のカット真珠)は、一部、カットされていない部分がありますので、この部分を顕微鏡で観察すれば、結晶成長模様(指紋のような模様など)は確認できます。

けれど、すべての面をカットされてしまった真珠は、通常の結晶成長模様がないので困ってしまいます。

そのような時には、紫外線検査です。


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短波紫外線で照射してみると、見事に青白色蛍光を示しました。(黒い下地の方が検査はしやすいです)

一部、模造真珠の中にも、紫外線によって蛍光する物もありますが、やはり、手がかりが少ないときには、紫外線検査もあなどれません。


こうのようないざという時に役に立つ検査というのが、宝石鑑別の場合、意外と多いのです。




それと、カットされた真珠の面にも、年輪のような成長の跡が確認できます。四十倍の顕微鏡で観察して、やっと見えるほど(小さいですがくっきり見えます)非常に小さな年輪ですので、模造真珠でこのような年輪を再現するのは困難(たぶん不可能)と思われますので、このような特徴も重要な手がかりになります。
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by komanoyu | 2012-09-28 09:32 | 鉱物
真珠の鑑別
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ご宿泊のお客様へ、「おひとつどうぞ」キャンペーンとして、真珠のプレゼントをさせていただいているからでしょうか、駒の湯宝石教室にて、真珠に興味をもたれるお客様が何名様かいらっしゃいまして、少しだけ、マニアックに真珠の鑑別について。。。


こちらは、黒蝶、白蝶真珠の模造品です。
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真珠貝の粉末を、真珠養殖に使用している核にコーティングした物で、以前、大阪のメーカーさんが作っていた精巧な模造品です。現在は、生産中止ですので、ある意味、貴重です。


さて、模造品と、本物の真珠を区別する方法は、割と簡単で、確実です。

検査の方法は、いくつかあるのですが、決定的な証拠を得るには、拡大検査となります。
かといって、拡大検査のみに走ると、処理など他の兆候を見逃すことになるので、丁寧にできるだけ多くの検査をするように、主人が通った学校では、教えていただきました。


ただし、今回は、処理真珠の看破方法まで説明しますと、途方もなく長くなりますので、あくまで偽物(模造)か本物(養殖、天然を問わず)の鑑別方法について少しだけ説明させていただきます。


紫外線蛍光検査   真珠→青白色蛍光        模造真珠→変化なし(不活性)。例外あり

拡大検査   真珠→結晶成長模様を認む     模造真珠→結晶成長模様を認めず

すり合わせテスト 真珠→ひっかかる           模造真珠→つるつるすべる


まず、紫外線ですが、模造真珠でも、蛍光する模造品がありますので、これだけでは、決定的な根拠とはなりません。

すり合わせテストは、これは機材を必要としませんので、どこでもできるのですが、事前に模造真珠と真珠をなんどもすり合わせして感覚として、覚えておく必要があります。

あと、乱暴にすると、破壊検査になりかねませんので、他人様の物や高級なお店のものなどは、すり合わせるのに抵抗があります。怒られます。
主人の知る範囲でも、このテストをやって真珠を傷つけたという悲劇も聞いたことがあります。
優しくすり合わせるだけで、十分、分りますが、慣れない人にはお勧めできません。

拡大検査、これは淡水であれ海水であれ、二枚貝から生まれた真珠には、決定的な証拠が簡単に得られます。


宝石(実体)顕微鏡を四十倍程度に合わせ、照射照明で観察すると、二枚貝から生まれた真珠では、必ず結晶成長模様を確認することができます。

顕微鏡の写真をとることができないので、言葉での説明になってしまうのですが、
真珠の表面に、うずまき状、指紋状、等高線状、いずれかの模様がくっきりと見えます。

淡水真珠でも、海水真珠でも、二枚貝から生まれる真珠(アコヤ真珠、マベ真珠、白蝶真珠、黒蝶真珠、イケチョウ真珠など)に、指紋のような模様、もしくは、ぐるぐる渦巻きのうずまき模様などが見えるものは、模造品ではないという証拠になります。

模造品は、結晶構造を持っていませんので、たまごの表面の様な物が多く、プラスチック製やガラス製
の模造品などだと、気泡の穴なども確認できることがあります。

ちなみに、慣れてくると、10倍ルーペでも、光の加減で真珠の結晶成長模様を確認できることもありますが、基本的には40倍程度の顕微鏡で、それでも小さくしか見えませんが、コツさえつかめば、くっきりと確認できるはずですので、この方法がもっともお勧めです。
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by komanoyu | 2012-09-26 10:09 | 鉱物
駒の湯 ひっそり教室
残暑も落ち着いてまいりまして、真夏は、開かずの部屋に近い状態だった駒の湯宝石教室。


このところ、教室への出入りが頻繁になってまいりました。



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                  教室を見学していただいたときの写真です。              



教室らしく、うんちくを少し。

孔子の論語から、、、


「どんな事柄についても、
それをよく理解している人よりも、
それを愛している人のほうがすぐれている。
その人よりもさらにすぐれている人は、
事柄とすっかり一体になって楽しんでいる人だ。」

「同じことを同じだけ学んでも、
なお同じ道を行くことはない。
道を共にしたところで、
同じ場所に立つことはない。
同じ場所に立ったとしても、
得るものが同じだということはない。」

                                   翻訳家 白取春彦さん訳





教室で、孔子は出てきませんが、難解な事柄でも、翻訳してくれる人が上手だと、分りやすく、理解できると楽しくなってきます。

プロになるには、どんな苦痛にも耐え、すべてのルールを理解しなければいけないのかもしれませんが、少しだけ未知の世界をのぞきたいたい時は、理解よりも、楽しさのほうが、大切なのかもしれないと思うようになってきました。
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by komanoyu | 2012-09-07 09:36 | 鉱物
駒の湯 宝石教室
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ひっそりと、宿の片隅を使って、小さな教室を開きました。

1レッスン、一時間程度です。主人が留守の時や、他にご予約があるときはお受けできませんので、前もってのご予約が必要です。

顕微鏡を使って、石の内部(小宇宙)を冒険します。

屈折計の使い方だけ知りたいとか、スポット法をうまくできるようにといった個別のご希望にも対応できます。

初めての人、お一人様からでも、OKです。

上級者の方には、取って置きのサンプルもございますので、ご予約のさいにお申し付けいただければと思います。
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by komanoyu | 2012-07-07 13:19 | 鉱物
宿とは無関係の話題です
先日、最近、ぜんぜん石の話題がないことを、知人にご指摘いただきました。

宿のことで、日々、どたばたで、なかなか石の話題も少ないのですが、久しぶりに石を手に入れましたので、ほんのちょっとだけ、鉱物ネタでございます。

趣味の話です。

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今回の石は、こちら。石英の微結晶の塊といいますか、「玉髄石」と呼ばれる水晶の親戚です。
カルセドニーやメノウとも呼ばれますが、こちらの玉髄石は、川原に落ちている石英のような色合いです。
この塊を金槌で叩いて割ると、中には細かい水晶が内側に向かって生えているそうで、頂き物です。

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ブラックライト(長波紫外線)では、反応はなかったのですが、短波紫外線で照らしてみると、びっくりするほど蛍光しました。

通常、水晶は紫外線による検査では、蛍光しません。けれど、玉髄石は細かい(目に見えないくらい小さい)水晶が固まりになっていますので、その見えない小さな隙間に不純物が入り込みやすく、玉髄石には蛍光する石が多いようです。

けれど、この強く鮮やかな蛍光、どこかで見覚えがあります。蛍光の原因になっている不純物の種類を特定できたら、楽しいのですが、蛍光X線分析機をもっていませんので、どこかに借りにいかなければいけません。けれど、蛍光X線を借りられるような街は果てしなく遠いのです。

見た目から、似たような蛍光を示す石と比べることで、なんとなく予想はできるのですが、なんだか物騒な蛍光のような気がしてなりません。

それと、おまけ。です。
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以前、三千円で手に入れ分解してみた中古の屈折計。同じものが、またまた、お安く手に入りました(ずいぶん前のことですが)。
今回のも、思いっきり中古品ですが、高屈折ガラスも痛んでなく、メモリーも剥がれ落ちていませんでした。
けれど、偏光フィルターが欠損していたので、安く手に入ったのです。

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前回のジャンク品には、状態の良い偏光フィルターがついていました。サイズもぴったりで普通に使える屈折計が一台、増えました。偶然、同じ型の中古の屈折計が安価に手に入り、さらにそれぞれ足りないパーツを補うことができて、小さな幸せを感じました。
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by komanoyu | 2012-07-05 12:03 | 鉱物